2025-04-02

~零れ話~日本語教師の一生懸命

 日本語教室


×一生懸命 〇一所懸命

鎌倉武士が自身の所領(土地)を守るためには命懸けであったことから出来た言葉が、「一所懸命」。
「一生懸命」は間違いです。
生まれてから死ぬまでの一生を命懸けでいるとなると、身が持ちません。(笑)

いつだったか、Facebookで日本語教師と称する人が、自分の教え子数名(海外の人たち)が全員そろって日本語検定に合格したことを書いていました。
それ自体はご同慶のいたりなのですが、書いた中に「学ぶ彼らも一生懸命なら、教える私も一生懸命で、それで・・・」との一節。

日本語教師というのは、「なんらかの資格がなければできない」ってことではないようです。
が、日本語教師としてどこかの日本語教室に勤めたりする場合には、
1.日本語教育能力検定試験の合格
2.大学での日本語教育主専攻(副専攻も可のことが多い)修了
3.教育機関での420時間の日本語教師養成講座修了
のどれかを満たすことが求められる場合が多いようです。
言語的な専門知識の他に、社会学、心理学、教育学などの知識も必要だからだそうです。

「日本語教育能力検定試験」とはどんなものかを調べたことがありましたが、社会学、心理学、教育学関係の知識を問う問題がかなりあって、そのために肝心の「ことば」に関する問題がなんだか片隅で肩身の狭い思いでいるような気がしました。

上記の日本語教師の人も社会学、心理学、教育学などの知識は修めた上で日本語を教えているのでしょうが、「一生懸命」程度のことば知識の持ち主に教えられる海外の人のことを思うと・・・。

〔出典〕



~零れ話~ 落語で知る「お念仏とお題目」

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